スポット派遣

派遣のイメージ

「派遣」というと、以前は、「海外派遣」のように、遠くの勤務地へ赴き、一定期間、そこで勤務することを指す言葉でしたが、最近は、「人材派遣」の意味として使われるようになってきました。

全国の派遣労働者は、年々、増加傾向にあり、社会問題にまで発展してきています。派遣社員や日雇い労働という働き方から、安定した収入を得られず、「ネットカフェ難民」という、ネットカフェを住居代わりにする人や、国民年金や公共料金などを払えない、という人が増えているのです。また、企業によっては、正社員よりも派遣社員の人数の方が多い、というところも多くなってきています。これは、派遣労働者を雇う方が人件費を安く済ませられるからです。こうした企業の要望に応え、派遣社員を斡旋する人材派遣業界も急激に成長してきています。

人材派遣業について一般的に知られるようになったのは、「スタッフサービス」のテレビCMを観てから、という人も多いことでしょう。「オー人事オー人事」という、インパクトのあるテレビCMは、当時、大変話題になり、このテレビCMによって、スタッフサービスは有名になりました。しかし、それからの人材派遣業界は各社競争の時代となり、「グッドウィル」や「インテリジェンス」、「テンプスタッフ」など、多くの人材派遣会社が、こぞって宣伝に力を入れるようになってきました。

多くの人が派遣労働という雇用形態を好む理由として考えられるのは、大きく分けて2つあります。1つめは、仕事内容はパートやアルバイトと大差ないにもかかわらず、パートやアルバイトよりも時給が高く設定されていることです。これは派遣先にとって戦力となるような意味が込められているのですが、実際には、パートやアルバイトの方が、能力が高い人もたくさん居ます。それから、2つめは、パートやアルバイトのように、契約期間が曖昧なことが無く、最低でも1日(日雇い)、3ヶ月更新、6ヶ月更新など、契約期間が決まっていることです。こうしたことで、スケジュールが組みやすく、3ヶ月後には、別の企業で派遣社員として働くこともできます。

とはいえ、派遣社員は、正社員やパート、アルバイトと同じような仕事をしていながらも、さまざまな保障がなされにくいことや、不当な扱いを受けることが多い、という、いろいろな問題も発生しています。多くの勤務地では「派遣さん」と呼ばれることが多く、個人の名前を呼ばれることはありません。また、何か不手際があると、「派遣だから」、「派遣がやったのではないか」と、差別的な扱いを受けることも多く、正社員と派遣社員との抗争は、多くの企業間で繰り広げられているのが現状です。

こういったトラブルを打開するために、最近は、「紹介予定派遣」という制度を実施する人材派遣会社が増えてきました。これは、派遣社員として雇用されている間の能力を見て、契約更新の際に、その企業に、正社員として採用されるシステムのことです。能力が認められると、派遣社員として働いていたその企業に、正社員として採用されることになります。