スポット派遣

大手企業とスポット派遣

最近の企業は、大手になればなるほど、人材派遣会社と契約を結んでいるところが多くなっています。特に、事務職として派遣社員を雇う企業が増えており、正社員1人に対し、部下は全員、派遣社員という部署も多くなっています。

人材派遣会社として業界で最も規模が大きいといわれているのは、「グッドウィル」です。多くの都市の駅付近に、グッドウィルの事務所(紹介センター)は見られます。また、グッドウィルは宣伝も効果絶大で、テレビCMにはタレントを起用し、若者に意識づけるような戦略がなされています。しかし、2006年に発覚した、グッドウィルグループのさまざまな問題から信用をなくし、その地位は転落していく可能性が高くなってきました。

次に、人材派遣業界で規模が大きいのは、「フルキャスト」といわれています。フルキャストは、宮城のフルキャストスタジアムとしても有名です。しかし、フルキャストもグッドウィルと同様、不当な派遣を行っていたとして処分を受け、後に、業務停止命令を受けてしまいました。また、登録している派遣社員から、説明不足による業務管理費を徴収していたことから、申請者へ業務管理費を全額、払い戻しするという作業に追われることになり、その損失は莫大なものとなってしまいました。

こうして、続々と起こった人材派遣会社のトラブルにより、人材派遣業界の発展が止まってしまうと懸念されたにもかかわらず、依然として、派遣社員としての働き方は人気を呼んでいます。正社員として毎日働くのは難しい主婦でも、派遣社員としてなら、週に3〜4日など、手軽に働ける、という企業が多いからです。そして、人材派遣会社に登録する方法も簡単なので、外国人の方も派遣社員として働く人が増えています。日雇い労働を多く扱っているほとんどの人材派遣会社では、履歴書が不要です。登録説明会で、簡単な書類に記入するだけで、登録は完了します。あとは、常時、連絡が取れる携帯電話を持っていれば、いつでも仕事ができます。

派遣社員は直接、派遣先と契約を結ぶわけではありません。人材派遣会社を通しての契約になります。そのため、雇用を中止する際も、人材派遣会社を介して通達されます。

派遣先(派遣会社)は、どんな経歴を持った人(派遣社員)が来るか分からない、というデメリットもありますが、忙しい時にだけ、日雇いとして派遣社員を呼ぶことができたり、問題があれば、いつでも派遣社員を辞めさせたりすることができる、というメリットもあります。とはいえ、派遣社員の能力を高く評価している派遣先もたくさんあります。契約更新時には時給をアップする、という制度を設けている派遣先では、派遣社員も正社員並みに努力するようになるようです。

また、派遣社員として働く側も、自分で企業を選ぶことができます。「en派遣」や「派遣ネット」など派遣専門サイトでは、職種や勤務地、特長などから、派遣先を検索することができるため、派遣社員として働いている人には必須のサイトといえるでしょう。